社員の好日
サウナと、学生の憂鬱
2024年9月。
我々は現在第三次サウナブームの世界を生きています。
この日も変わらず毎週通っているサウナへ。
教科書通りのサイクルを回しながら外気浴をして意識を空へ飛ばす平日の午前中。
空いている施設を利用でき、露天風呂につかりながらラヴィット!を見る時間は土日休みの方にはできない特権でしょう。
晴れ渡った空 、心地よい風 、河北メイクのコーナーをうなずきながら見るおじいちゃん。
今週も休みが来たと感じます。
掲載画像:https://template-party.com/ 様より
自分は決まって最後に屋内の熱めのお湯に浸かるのですが、そこには壁一面に来場したお客さんが書いた各月ごとの掲示物が張られています。
母の日のメッセージや七夕の願い事など季節を感じさせる内容が多く、9月は残暑見舞いでした。
「夏休みの旅行が楽しかった」という子どもらしいものもあれば、
「残暑お見舞い申し上げます。」から展開される本格的なものもあります。
秋が近づいてくると感じていた矢先 ―
それは、か細く、自信もなく、しかし異彩を放っていました。
「 僕の学校にはなんでプールがないのでしょうか 」
紙の中心に細々とした字で書かれていたその疑問は、他人を残暑を見舞っている場合ではなく、自分ではどうしようもない理不尽を突き付けられている学生の悔しさがにじみ出ており哀愁、趣きを浴場内に充満させていました。
そりゃプール、入りたいわな。
消して簡単に解決されることのない事実と戦う学生の憂鬱を見ながら、その日の私はととのいを終えました。
それではまたどこかのサウナで。
Written by 住宅事業部 近藤